konoyo
リンク


  • RSS Feed
    お気に入りに追加


「和尚の居間はどこだね」
「和尚の居間はどこだね」「こっちですよ」 友吉は先に立って行きかかると、半七もふた足三足ゆき掛けたが、また小戻りして松吉にささやいた。「おい、松。その木魚には仕掛けがある。あっちへ行っている間《ひま》に調べて置け」 無言でうなずく松吉をそこに残して、半七は友吉のあとを追ってゆくと、破れ襖は明け放されたままで、住職の居間という六畳敷のひと間が眼の前にあらわれた。半七は先ず押入れをあけると、内には寝道具と一つの古葛籠《ふるつづら》があった。葛籠には錠が卸してなかった。「ちょいと手を借してくんねえ」 友吉に手伝わさせて、半七は押入れから寝道具をひき出してみると、枕は坊主枕一つと木枕二つ、掛蒲団と敷蒲団も三、四人分を貯えてあるらしかった。大きい古蚊帳も引んまるめたように畳んであった。 松吉はそっと来て声をかけた。「親分……」 なにかの発見をしたらしい眼色を覚って、半七は友吉を見かえった。歯科 コンサルティング 潜在意識は否定語を理解できない
twitter
Hatena
Google Buzz
newsing
Yahoo!
Buzzurl
Technorati
del.icio.us
Choix
Iza!
Livedoor Clip
Facebook
Evernote