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由井吉左衛門にふたりの娘があって
 由井吉左衛門にふたりの娘があって、姉はおそよ、妹はおつぎといった。この姉妹がある年の秋のはじめ頃からだんだんに痩せおとろえて、いわゆるぶらぶら病いという風で、昼の食事も進まず、夜もおちおちとは眠られないようになったので、両親もひどく心配して遠い熊本の城下から良い医師をわざわざ呼び迎えて、いろいろに手あつい療治を加えたが、姉妹ともにどうも捗々しくない。どの医師もいたずらに首をかしげるばかりで、一体なんという病症であるかも判らない。 おそよは十八、おつぎは十六、どっちも年頃の若い娘であるから、世にいう恋煩いのたぐいではないかとも疑われたが、ひとりならず、姉妹揃っておなじ恋煩いというのも少しおかしい。医師国家試験対策 医師 国家試験対策委員会 関東ブロック会
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