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それがためにも双ヶ岡までも訪ねました
それがためにも双ヶ岡までも訪ねました。その心づくしが却って仇となって、弥が上にも父上のお心を狂わせて、罪に罪を重ねさせまするは、なんぼう忍ばれぬ儀でござりまする。先日わたくしに向かって思い切ったと仰せられたは偽りか。思い切ったという口の乾かぬうちに、さらに悪業を増すようなお企ては、あまりの浅ましさに涙がこぼれまする。のう、父上。このお企ては屹と思い止まって下さりませ。どうでも肯かれませぬか。小坂部がこれほどお諫め申しても、あくまでも無理非道を押し通そうとせらるるなら、わたくしももうお前さまのお味方ではござりませぬぞ。」「味方でない。」と、師直はうめくように言った。「お身も兄と一つになって、この父に背くというか。」「背くも背かぬもお前さまのお心一つとは知られませぬか。背かせるは親の罪、子どもの罪ではござりませぬ。」
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