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駅から外に出たとき
山口で立ち往生したとき、タケシははじめて「まわりから見れば狂っていると思われても仕方ないな」と感じていた。
 一九七八(昭和五十三)年六月二十四日、タケシは病院の門をくぐり、二日後に入院した。閉鎖病棟ではあったが、中での行動は自由だった。本を読み、麻雀や花札をし、卓球で体を動かす。

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