■俊寛の新解釈
平家物語や源平盛衰記以外に、俊寛の新解釈を試みたものは現代に始まつた事ではない。近松門左衛門の俊寛の如きは、最も著名なものの一つである。 近松の俊寛の島に残るのは、俊寛自身の意志である。丹左衛門尉基康は、俊寛成経康頼等三人の赦免状を携へてゐる。が、成経の妻になつた、島の女千鳥だけは、舟に乗る事を許されない。正使基康には許す気があつても、副使の妹尾が許さぬのである。妻子の死を聞いた俊寛は、千鳥を船に乗せる為に、妹尾太郎を殺してしまふ。「上使を斬りたる咎によつて、改めて今鬼界が島の流人となれば、上の御慈悲の筋も立ち、御上使の落度いささかなし。」この英雄的な俊寛は、成経康頼等の乗船を勧めながら、従容と又かうも云ふのである。「俊寛が乗るは弘誓の船、浮き世の船には望みなし。」
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■猪熊のばばに別れた太郎は
猪熊のばばに別れた太郎は、時々扇で風を入れながら、日陰も選ばず、朱雀の大路を北へ、進まない歩みをはこんだ。―― 日中の往来は、人通りもきわめて少ない。栗毛の馬に平文の鞍を置いてまたがった武士が一人、鎧櫃を荷なった調度掛けを従えながら、綾藺笠に日をよけて、悠々と通ったあとには、ただ、せわしない燕が、白い腹をひらめかせて、時々、往来の砂をかすめるばかり、板葺、檜皮葺の屋根の向こうに、むらがっているひでり雲も、さっきから、凝然と、金銀銅鉄を熔かしたまま、小ゆるぎをするけしきはない。まして、両側に建て続いた家々は、いずれもしんと静まり返って、その板蔀や蒲簾の後ろでは、町じゅうの人がことごとく、死に絶えてしまったかとさえ疑われる。――
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■彼は、飽くまでも、臣節を尽そうとした
彼は、飽くまでも、臣節を尽そうとした。が、苦諫の効がない事は、既に苦い経験を嘗めている。そこで、彼は、今まで胸中に秘していた、最後の手段に訴える覚悟をした。最後の手段と云うのは、ほかでもない。修理を押込め隠居にして、板倉一族の中から養子をむかえようと云うのである。―― 何よりもまず、「家」である。(林右衛門はこう思った。)当主は「家」の前に、犠牲にしなければならない。ことに、板倉本家は、乃祖板倉四郎左衛門勝重以来、未嘗、瑕瑾を受けた事のない名家である。二代又左衛門重宗が、父の跡をうけて、所司代として令聞があったのは、数えるまでもない。その弟の主水重昌は、慶長十九年大阪冬の陣の和が媾ぜられた時に、判元見届の重任を辱くしたのを始めとして、寛永十四年島原の乱に際しては西国の軍に将として、将軍家御名代の旗を、天草征伐の陣中に飜した。その名家に、万一汚辱を蒙らせるような事があったならば、どうしよう。
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