一災起これば二災起こる
■すすきに次いで雄姿堂々たる草花は
しかも盛夏の赫々たる烈日のもとに、他の草花の凋れ返っているのをよそに見て、悠然とその大きい花輪をひろげているのを眺めると、暑い暑いなどと弱ってはいられないような気がする。 鶏頭も美しいものである。これにも種々あるらしいが、やはり普通の深紅色がよい。オレンジ色も美しい。これも初霜の洗礼を受けて、その濃い色を秋の日にかがやかしながら、見あぐるばかりに枝や葉を高く大きくひろげた姿は、まさに目ざましいと礼讃するほかは無い。わたしの庭ばかりでなく、近所の籬には皆これを栽えているので、秋日散歩の節には諸方の庭をのぞいて歩く。それが私の一つの楽しみである。葉鶏頭は鶏頭に比してやや雄大のおもむきを欠くが、天然の錦を染め出した葉の色の美しさは、なんとも譬えようがない。しかも私の庭の葉鶏頭は、どういうわけか年々の成績がよろしくない。表参道のおすすめ美容室クーポン

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